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●勘違いされて解釈されている言葉→『天は人の上に人をつくらず人の下に人をつくらず』
*これは2016.2.15に旧ブログに書いた記事です。
有名な福沢諭吉の『学問のすゝめ』の冒頭のこの文章は、
『人間は生まれながらにして平等なんだよ。上も下も無いんだよ。』
という『福沢先生のありがたい言葉』みたいに解釈されてる気がします。
もっとわかりやすくすると、
『ナンバーワンにならなくていんだよ~。元々特別なオンリーワンだからね~。』
的な意味で伝わってる気がするんですね。
でも実は全然違います。
この一文から読み進めるとこう書いてあります。
↓
『天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといへり。
~中略~
されども今廣く此人間世界を見渡すにかしこき人ありおろかなる人あり貧しきもあり冨めるもあり貴人もあり下人もありて其有様雲と坭との相違あるに似たるは何ぞや。』
昔の文章なのでわかりづらいと思いますが、
つまりこういう事!
↓
『神様は人間を平等に作ってて、生まれながらにして上も下も無いらしい。。。
でも!だったらなんで頭のいい人もいればバカもいて、金持ちもいれば貧乏人もいるの!?おかしいじゃん!!』
という事なんですね。だいぶラフに訳したけど。
そしてその後、こう続きます。
↓
『されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりてできるものなり。』
つまり、
『頭いいヤツとバカの違いは、学んだか学んでないかという事だ。』
と言っているんですね
『神様は人間を平等に作ったけど、人間界に産まれてくればどうしても優劣ができてしまう。それをなんとかする武器が”学ぶ”という事なのだ。』
ということ。
これは、
『勉強して良い学校へ行け!!』
という単細胞な意見ではありません。
『自分がやる事で生きていくために、必要な知識を学べ。』
という解釈がふさわしいでしょう。
この当時の教育システムは今とまるで違っていて、
なんと小学校でも”飛び級”が認められていました。
実力のある子供はどんどん上に行けたのです。
(太平洋戦争後は教育システムが全く変わりました。さあ誰の仕業でしょうか。。?)
なのでこういうメッセージって、
当時は結構リアルだったんですね。
『人間は元々は平等なんだ。上も下も無いんだ。』
というメッセージ自体は素晴らしくて、
実際そうなんだと思います。
でも現実世界はまったくそういうもんじゃなく、様々な格差があふれている。
特にこれからの世の中はそれが一層加速されて行くとされている。
『そこで生き抜くには、自分の経験や知識やスキルを身につけ、
自分を高めていく事が一番だ!!』
これほど力強いメッセージがあるでしょうか??
『学ぶ』というのは全員が同じ教科書を暗記し、いっせーのせでテストして、
『誰が一番高い得点を取ったか。』
というのとは全く違うと思います。
一人一人の人間によって個性や性質がまったく違うので、
それぞれにとって有効なスキルを学んで行かないと全く意味はないでしょう。
そしてそれは教科書などには書いていないもの。
自分でいろいろやってみて見つけるしかないのだと思います。
そういった素晴らしいメッセージが、
こんなに昔から発信されていたのですから、
『天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず。』
という解釈しか知らないのは、実にもったいないと思うのです。
そして今という時代は、
この福沢諭吉のメッセージが、
『再び有効になる時代』
だという事なのでしょう。
RIKU
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