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●『流行ってる音楽』と『時代に合った音楽』は違う。
*これは2016.10.14に旧ブログに書いた記事です。
『レニー・クラヴィッツ』というミュージシャンがいます。
彼の音楽性はいわゆる”クラシック・ロック”と呼ばれ、
60年代、70年代の伝統的なロックを継承しているスタイルです。
しかし彼がデビューしたのは80年代末。
クラシック・ロックは完全に古くさいものとなっていて、音楽シーンでは全く流行っていませんでした。
『リリースはするけど、そんなに売れないと思うよ。』
レコード会社の人にホントにこう言われたらしいです。笑
しかしリリースした1stアルバム『Let Love Rule』は異例のヒット作となり、
さらにその後リリースした『Mama Said』、
そして『Are You Gonna Go My Way』は大ヒットし、
レニー・クラヴィッツはついに世界的なミュージシャンにまで上り詰めてしまいました。
つまりレニークラヴィッツの音楽はデビュー当時、
『流行ってる音楽』
では全然なかったけど間違いなく、
『時代に合っていた音楽』
だったという事なんです。
そこで以前、とある人から聞いた話を思い出しました。
『みんなヒットを出そうとして、とりあえず”流行ってる音楽”を作ろうとする。
でもそういう音楽はその辺に溢れてるから埋もれちゃうし、仮にヒットしても来年には聴かれないものになっている。
本当に後世にも残る作品を作るには、本当の意味で”時代の空気感を反映した”ものを作らなきゃダメなんだ。』
そして昨日ノーベル文学賞を歌手として初めて受賞した『ボブ・ディラン』
彼の代表作『風に吹かれて』は、まさしく『時代の空気感を反映した』音楽の代表格だと思います。
でもこの曲は未だにCMなどにも使用され多くの人に聴かれています。
あえて『流行ってるもの』を作る事は全然悪く無い事だと思う。
作曲の仕事なんかではそういうものも多く、それは結構楽しかったりする。
しかし音楽に限らず『何かを作る人』は、てっとり早く結果を出そうとしてついつい安易に『流行ってるもの』をつくりがちなところがあると思います。
そしてそういうものはYouTubeで調べまくれば簡単に出てくるもの。
でもそれは本当の意味で、
『時代の空気感を反映した音楽』
ではないという事なんですね。
しかし作ってる側からすると、この『時代の空気感を反映した音楽』
これを作るのがなかなかカンタンではない。。。
自分がそういうものが作れているのか?
と言われると、自信満々に首を縦には振れません。
でもここで安易にラクをしてはいけない。
昨日のディランの受賞で、レニー・クラヴィッツや”とある人”の言葉を思い出し、
自分への戒めとともにブログに書き記す事にしました。
これはジャンルを問わずいつの時代にも通じる、
とても大事な事だと思うのです。
RIKU
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