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●戦争体験者による、テレビでは”間違いなく伝えられない”けど大事なお話。
僕が高校生の頃、
友達の家の近くに太平洋戦争を経験したおばあさんが住んでいた。
そしてその友達家族とそのおばあさんは仲が良く、
バーベキューなんかしながら、そのおばあさんは戦時中の事をよく話してくれたという。
当時の世相の異常さや、お金が無くて大変だった、という事も話してくれたようだが、
僕が一番興味を持ったのはおばあさんの「恋愛」に関する話。
当時おばあさんには出征を控えた恋人が居た。
もうすぐ愛する人が戦地に行ってしまうかと思うと、
おばあさんはもう悲しくて悲しくて仕方がなかったのだという。
そして当時は「ぜいたくは敵だ!」の時代だったので、
浮わついた事も自主規制な時代。
いわゆる「デート」も大っぴらにできなかったという。
その時におばあさんが決まって話す話があった。
『もうあの頃は恋人に会ってもろくにベタベタできなかったからさー。大変だったのよ。。。』
『じゃあどこで彼氏と会ってたんですか?』
『お互いの家には家族が居るからさ、近くの神社に行って会うんだよ。』
『あー神社に。。なるほど。。』
『そんでさ、神社の裏の誰もいないとこに行ってさ!!
そこで下着を降ろしてさ、ホーホーホーホー!!!立ちマンだよっっ!!!』
そこでおばあさんは大爆笑するのだという。笑
友達は初めてこの話を聞いた時、それまで深刻に戦時中の話を聞いていたのに、
急激な話の展開、そのカーブのRに対応し切れず、
死ぬほど爆笑するおばあさんをポカンと眺めるしか無かったという。
『ホーホーホーホー!!!立ちマンだよっっ!!!!!』
特にこの部分のワードは強い。
なかなかのキラーワードだ。
僕もその話を聞いた時、戦争者体験者に関するテレビ番組では絶対に出てこない斬新な展開に爆笑してしまったのだが、
同時に僕は何かホッとしたというか、不思議な好感を持ってしまった。
その当時の他の人達に同じような話を聞いたわけではないし、
そのおばあさんは当時としてはもしかしたらヤンチャな部類の人だったのかもしれない、
でもお互いの家に行けないしお金も無いから「なんとか知恵を絞って愛し合う」というのはいつの時代の若者にも共通する事だ。
さらにそういった「今でも居そうな若者」が大きな戦争に直面していた、
という事で余計戦争の話がリアルに感じられたのだ。
愛する人が戦争に行って「死ぬかもしれない」状況なら、
そりゃーその人が戦地に行く前に少しでも多く愛し合いたいと思うのは、
人間、特に若者だったら当たり前のことだ。
その時僕は、テレビ等のメディアではそう言った話はなかなか伝えられず、
当時の人たちの苦労がある程度「美化されて」伝えられてる部分があるんだろうなーと思った。
それは決して悪い事ではない。
でもそのおばあさんが神社の裏でホーホー立ちバックをキメていたのも、
紛れも無い「リアル」な話なんですよね。笑
結局そのおばあさんの恋人は、
残念ながら戦死してしまったらしい。
その知らせが来た時、おばあさんはそれはそれは悲しくて泣き崩れてしまったそうです。
そしてそのおばあさん自体も、
年齢的にもうこの世にはいないんじゃないかと思う。
(いや、わからないですね。。生きてらっしゃる可能性もありますね)
僕は父方の両親が広島、そして祖父が満州に派兵されていたので、
基本戦争に関しての事は1年中頭を離れる事がありません。
でもこの時期になると、特にそのおばあさんの事を思い出してしまう。。。
おばあさんが爆笑しながら立ちバックの話をしてるのを思い出すと、
笑っちゃうのと同時に悲しさも感じて、
なんとも言えない気分になってしまうのです。
RIKU
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■NEW SINGLE■
『It’s Not True(Japanese Ver.)』
『It’s Not True(English Ver.)』
●Release On
iTunes、Apple Music、Spotify、LINE MUSIC、AWA、etc…
■NEXT LIVE■
9/14(金)
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Fed MUSIC presents
『Age Of Innocence Unplugged』
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